発芽野菜について
発芽野菜ってなに?
「発芽野菜」とは、その名の通り「発芽したての野菜」のこと。いわゆる野菜の赤ちゃん。スーパーでよく見かける貝割れ大根や豆苗、アルファルファなど、種をまいてから1週間程栽培した状態の野菜です。豆類や穀類の中にも、発芽してから1~3日目の状態で生で発芽野菜として食べられる品種もあります。「発芽」のことを英語で「スプラウト(sprout)」といいます。日本語でも「スプラウト」という呼び名が浸透しはじめています。
発芽野菜が身体に良いワケ
発芽野菜は一見「守ってあげたい」と思ってしまうくらい小さくて繊細。でもその小さな体に秘められた栄養は、成熟野菜よりはるかに多い場合があります。むしろ、私たちの体を守ってくれる強い味方なのです。例えば、ラディッシュスプラウト(カイワレ大根)は、大根の赤ちゃんですが、葉酸やビタミンCは大根の3~4倍もあります。少ない量で効率よく栄養が摂れるだけでなく、手軽に生のまま食べられるので酵素がたっぷり摂れるのもうれしいです。
セレブやモデルの間でも人気のチアシード。オメガ3脂肪酸や食物繊維を含む栄養価が高く人気のスーパーフードです。チアシードもスプラウトにすると抗酸化力がアップすることがわかっています。
栄養価が高いと人気のブロッコリースプラウト。栽培開始から7日目に抗酸化力が一番高いことがわかっています。
また、抗酸化やデトックス作用が期待される注目の成分「スルフォラファン」は、発芽3日目で成熟ブロッコリーの約20倍、発芽7日目でも約8倍※含まれています。自分で栽培すればいつでもフレッシュで栄養価が高い状態のスプラウトが楽しめます。
※ブロッコリースプラウト発芽3日目:258mg、7日目100mg、成熟ブロッコリー:12mg 米国BPP(Brassica Protect Production)社調べ
豆類もあなどれません。発芽したレンズ豆とひよこ豆は、発芽玄米に比べて低糖質でギャバや食物繊維が豊富なんです。
しかも、発芽豆は生で食べられるので酵素もたっぷり摂れます。
※通常、豆類は生では食べられません。人が摂取すると消化器官などに悪影響を及ぼす可能性があると言われている「発芽抑制物質」が含まれているためです。発芽抑制物質は、水耕栽培で発芽させることにより水中に溶け出すため、発芽豆は栄養がアップした発芽状態で生で食べることができます。
発芽野菜ってなに?
「発芽野菜」と一口に言ってもいろいろなタイプがあります。日本ではカイワレ大根や豆苗、アルファルファ、最近ではブロッコリースプラウトなどが一般的ですが、世界ではいろいろな種類の発芽野菜が普及しています。ルッコラやパクチー、珍しいところではクローバーなども実はスプラウトとしてサラダなどで親しまれています。
日本ではほとんど見かけませんが、海外ではメジャーな「ひまわりスプラウト」。そう、あのひまわりの花の発芽野菜です。一般的なスプラウトより大きめでもっちりした歯ごたえがクセになります。にょきにょき伸びるので生長する姿もダイナミック。食べ応えがあるので炒めてもおいしいです。
栽培開始から最短で1日半、芽が出たらすぐに食べられる「発芽豆」。水だけで、キッチンで栽培できるので世界一カンタンでスピーディーな家庭菜園と言えます。種(豆)ごと食べるから食感も楽しめます。インドやスリランカではカレーやサラダとしてポピュラーな食材です。
※スプラウトとしては食べられない野菜や豆類もあります。また、一般的な土耕栽培用の種には化学種子消毒されている場合もあります。必ずスプラウト栽培専用の種から栽培しましょう。